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今回のコラム寄稿者は TKDSNJ さんです。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
・・・・・前回あらすじ・・・・・ 1978年、高3の夏の昼下がり、バイクを止めてメインストリートを流していたボクらは突然あらわれた見知らぬ兄サンにその夜、市民会館で行われるコンサートの警備のバイトに誘われた。なんとそれは不良少年達の永遠のヒーロー、E・YAZAWAのコンサートだったノダ…。タカノで買ったビニールの革ジャンの暑さはハンパなかったが、「スタッフ」と書かれた腕章を腕に最前列に付くと、今まで感じたことのない優越感と高揚感が全身を駆け抜け、気がつくともみくちゃになりながら、仕事そっちのけで拳を振り上げ叫んでいた。嵐のようなライブが終わり、搬出した機材を乗せたトラックを見送りながら、なぜかその夜、ボクは心に決めた。来年の春、高校を卒業したらこの街からも卒業しよう、そして東京へ行こう!… ・・・・・今号はじまり・・・・・ 1979年・8月 照りつけるギラギラ太陽の下、少年はサーフボードを小脇にかかえ湘南海岸の砂浜に立ち、水曜日にやって来るという伝説の大波を待っていた。しかしピーカンの高気圧のど真ん中、大波が来るはずもなく(来ても困るし、それに火曜日だし)・・・ついこの間までバイクに夢中になっていた不良少年は波乗りにのめり込んでいた。実際はほとんど波には乗れず落ちては水中で揉みくちゃにされ、また沖へパドリングするの繰り返しだった。ボードに腹這いになり沖へ向かって両手で力いっぱい水を掻く、そしてうねりのピークから空に向かって飛び出し波の向こう側へ滑り落ちる感覚が大好きだった。波にはなかなか乗れなくても海無し県で生まれた少年は海に来ると異常に興奮するらしかった。 隣で甲羅干ししている女の傍らではテープレコーダーから石川せりが唄う“ムーンライトサーファー”がエンドレスで流れている。 その見知らぬ彼女の背中を流れる汗を唇で吸い取ってみたい衝動をサーフボードで隠し、チラ見しながら沖を見つめる19才の少年は真っ黒に日焼けしたサーファーらしきものになっていた。そして少年の心にあの日が甦った・・・ 1979年・12月 高3の夏休みが終わっても永ちゃんの熱もそのまま、真面目にバイトに精を出し、土曜の夜はバイクで駆け抜け、授業はお昼までと青春し過ぎた2学期もあと僅か。 「卒業したらどうしようかな〜、大学行ってこれ以上勉強するのはまっぴらだし、就職して働くのもな〜」(今になって思えば大学へ行って合コンってのを1回やってみたかったなあ)と、やっと進路をどうしようかと思い始めたある夕暮れ時、バイト先のチーズドールの窓からみぞれまじりの通りを眺めていると1台の営業車が前を走り抜けた。その車の腹には「カネボウ化粧品」とあった。その時雷に打たれたようにからだが痺れた(打たれたことはないけど) 「そうだ、美容学校に行こう!!かわいい女の子がいっぱいいて楽しいに違いない待ってろよ〜!都会の女たち」ってまるでテキサスの田舎からニューヨークへ出たカウボーイのようです。(映画‘真夜中のカウボーイ’のジョン ボイト)しかしこの時はまだ都会の女から手痛い仕打ちを受けることを知る由もなく・・ そうして純粋な思いを胸に田舎の不良少年は目黒にあったカネボウ美容学校へ入学、美容の世界に飛び込んだのでした。 ・・・・・TKDSNJ さんへ 次回をご期待しています!・・・・・ ★あの頃は… 1979年のコマーシャル |
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