や さ し さ | |||
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今回のコラム寄稿者は SNKIK さんです。 | ||
柴田トキさんの「百歳の詩」の中に、こんな詩があります。 歳をとると、やさしさが欲しくなるの それが栄養になって、元気になる。 でもね、偽りのやさしさを食べた時は吐いてしまった。 真実のやさしさ、手料理をいただかせてください。 この詩にとても心を打たれました。 もう1つ、ある方から、外国のお年寄りの方が子供さんに送られたお手紙を訳した著、「親愛なる子供達へ」という私にとって忘れてはならない、 娘達にも覚えていて欲しい著があります。 年老いた私がある日、今までの私と違っていたとしてもどうかそのままの私のことを理解して欲しい。 私が服の上に食べ物をこぼしても、くつのひもを結び忘れても、あなたに色んなことを教えたように見守ってほしい。 あなたと話す時、同じ話を何度も何度も繰り返しても、その結末をどうかさえぎらずにうなずいてほしい。 あなたにせがまれて繰り返し読んだ絵本のあたたかな結末は、いつも同じでも、私の心を平和にしてくれた。 悲しいことではないんだ。 消え去って行くように見える私の心への励ましのまなざしを向けてほしい。 楽しい一時に、私が思わず下着を濡らしてしまったり、お風呂に入るのを嫌がる時には思い出してほしい。 あなたを追い回し、何度も着替えさせたり、いろいろな理由をつけて、嫌がるあなたとお風呂に入った懐かしい日のことを。 悲しいことではないんだ。 旅立ちの前の準備をしている私に、祝福の祈りを捧げてほしい。 いずれ、歯も弱り、飲み込む事さえ出来なくなるかも知れない。 足も衰えて、立ち上がることすら出来なくなるかも知れない。 立ち上がることが出来なくなったら、あなたが、か弱い足で立ち上がろうと、私に助けを求めたように、どうかあなたの手をかしてほしい。 私の姿を見て悲しんだり、自分が無力だと思わないでほしい。 あなたを抱きしめる力はないけれど、私を理解して支えてくれる心だけ持っていてほしい。 きっとそれだけで私には勇気がわいてくるのです。 私にも、今94歳になる母がいます。 この2つの著をどこか頭の片隅に刻み込んで、一日一日を大切に、年を重ねて行けたらと願っています。 |
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