「一日一生 一日懸命」
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 今回のコラム寄稿者は、FJMRSHさんです。
 「寂滅現前」という言葉を知っていますか?
 それまでの自己を消し去り、新たな姿勢で立ち上がるという意味だそうです。
 例えば、仕事の前に夫婦喧嘩や親子喧嘩をして機嫌を損ねていても、お客様やスタッフには関係のない事、「心をコントロールし、真新しい気持で向かい合う」という事でしょうか。
 日本人がお辞儀をするのは、新たな出逢いを、一日を、過去の自分に一線を引く為に一礼をするのだそうです。
さて、この言葉に触れたきっかけがあります。聞いて下さい。
  少し前に、仲間の一人がタレントの松山三四六さんのテレビ番組に出演したのですが、その時にこんな話をしていました。
 「自分は独立して長い事一人で仕事をしているのですが、つい怠け心が出たり、かと思えば、旅行していても仕事の事が頭から離れなかったりと、毎日にメリハリが付かないので『喝!』を入れて貰いに来ました」と。
そんな彼に三四六さんはこんな話をしてくれました。
 「赤ちゃんがお母さんのお腹の中から産まれてくるまで『十年十日』、その四文字を一文字に組み立てると『朝』。すなわち、僕らが生きていると言う事は、毎朝生まれてくるのと同じではないだろうか。寝れば記憶は無くなり死んだも同然、もし目覚める事が出来たなら『一日を一生』と捉えて、その一日を大切に使わなければいけないと思う。だったら遊ぶ日は徹底して遊び、働く日は懸命に働く。明日や昨日の事を心配したり悩んだりして、大切な一日を中途半端に過ごしては勿体ない、日々細胞も生まれ変わるのに、心だけが古いまま。寂滅現前、心もリフレッシュして下さいね」と、そんなお話をしていた様に思います。
 そんな話を聞いて数ヶ月、私が「一日一生、一日懸命!実行してる?」と意地悪く聞くと「は?してるさ!一日を大切に使う様になったわぃ。お前は大切にしとんのか」と、彼は真面目に答えました。
 それから間もなくして・・・、彼はこの世を去ったのです。
くも膜下出血でした。家族の様に長い年月を共にした大切な仲間でした。
彼はとても無口で誠実、不平不満や愚痴は一切言わない素直な人でした。そんな彼に当たり前に来ていた新しい朝がもう二度と来る事は無かったけれど、でも、彼は唯一残っていた宿題をやり終えたかの様に「俺は悔いは無いぞ」と言って、一日を一生として大切に過ごし、この世を去っていった様にさえ思いました。
 私達は、日々大切な一日を活かせているでしょうか。過ぎた事で悩んだり、見えない先を必要以上に心配したりして足踏みをし、進めないでいる事はないでしょうか。
 過去に失敗や嫌な事があっても、今日は今日の為に一日を懸命に生き、相対する人や物事に全力を注ぎ、日々を大切にしたいと思ったのです。
 だから・・・、「寂滅現前」の精神で仕事も遊びも頑張りむぁ〜す♪(^◯^)
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