「遙かなる路Ⅱ」
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 今回のコラム寄稿者は、TNKHRSさんです。
 三年ほど前このコラムに「遥かなる路」というタイトルで投稿させていただき、再びご縁があり「遥かなる路Ⅱ」を書いてみました。
 日本国内はもちろん世界中にありとあらゆる路があり、いろんな名称が付けられています。小さい頃から世界地図を眺めながらさまざまな国やその都市を巡る妄想に浸り、世界中を旅して来ました(笑)。前回はアメリカ合衆国のかつての大動脈「ルート66」を走破したい夢を書き連ねましたが、実はもうひとつ辿りたい路があります。誰もが知る路「シルクロード」です。
 シルクロードは総延長1万数千キロにもおよぶ東西の交易路で、西の起点ローマを出発し遥か東の中国長安(西安)を結ぶいくつかのルートがあり、現存する著名な都市をつないでいます。ローマ=イスタンブール=パルミラ(シリア古代都市)=バグダット=テヘラン=サマルカンド=楼蘭=敦煌=長安、なんとロマンに満ちた個性あふれるエキゾチックな街々で、さまざまな国の人々や文化が行き交う光景が目に浮かびます。とりわけトルコ最大の都市イスタンブールはその場所から、ヨーロッパ・アジア・中東のどの位置にもかかるような特異な地理的状況にあり、自分の中ではドキドキワクワクこころときめくほど魅力を感じる街です。かつて大ヒットした曲「異邦人」の歌詞が頭の中をよぎります。
 さて、山梨県北杜市に「シルクロード美術館」というミュージアムがあります。日本画の大家「平山郁夫」氏のシルクロードに関わる数々の絵画作品やコレクションが収蔵されており、数年前訪れた際とても感銘を受けました。なかでも「大シルクロード・シリーズ」と称した壁面いっぱいに飾られた8枚の絵画は、今でも脳裏に焼きついて離れません。「楼蘭遺跡を行く」「シルクロード行くキャラバン」「アフガニスタン砂漠を行く」「パルミラ遺跡を行く」の4つの場所でそれぞれ朝焼けと月夜を行くキャラバンの情景が描かれています。大好きなこの8枚の絵画のなかでも「パルミラ遺跡」を描いたものが特にお気に入りでした。しかし、とても残念なことにこのパルミラ遺跡がかのISイスラム国によって破壊され、今や無残な姿になってしまいました。
 ただ、目を瞑り喜多郎のCDアルバム「刺繍之路」を聴くと月明かりの砂漠を行くキャラバンの姿が蘇ってきます。 
 幼少の頃に芽生えた「シルクロード」への憧憬はいくつになっても私にとってそれは果てしない無限に広がる路、夢へつながる路、そして私の宝物です。.
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