「日本の歴史の不思議」
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 今回のコラム寄稿者は、TRSMMSOさんです。
 日本の古代の歴史は面白い。日本の漢字は古代の読みを現代まで継承してきていると言います。それは音読みで、魏志倭人伝に書き表されているように魏の時代の漢字は、現在の日本語の音で意味も解り、そのまま読めるのです。現在の中国語は、日本の音読みとは全くかけ離れた悪く言えば方言。モンゴル帝国のジンギスカンやフビライハンに征服統治されて来た影響か? 北方系の発音が現在の漢字の読みになってしまっていると言われています。
 それと同時に、現在の漢字自体も簡体字と言う日本とはかなり違った簡単な作りの漢字が通常使われるようになっています。例えば、中国共産党最高指導者で国の代表である「習 近平」氏の日本語読みは「シュウ・キンペイ」、中国語読みは「シー・チンピン」となるのです。そして名字の「習」は上の「羽」の部分の左右半分にまで簡素化されてしまっています。
 現代の中国人が歴史上の人物の名前を発音すると、当時の名前とは全く違った名前の発音であることが想像されます。漢・三国時代(魏の時代)・晋・十六国・南北朝時代・隋・唐の時代に活躍して歴史上の中国人の名前の読みは、日本人の発音の方が近いなんてことを考えると大変面白いと感じませんか?
 魏志倭人伝に登場している日本の女帝「卑弥呼:ひみこ」は、日本語の訓読みを漢字で書くと「日御子:ひみこ」と書いたのではないかと私は考えています。卑弥呼は天照大神であると言われていますので「日御子」の文字がぴったりと思うのですが如何でしょうか?
 当時、漢字を知らない日本人が中国の魏の国へ使節を送り、派遣された使節が中国人に身振り手振りで日本の王は女性で名は「ヒミコ」と説明している姿を想像した時、「卑弥呼」という、卑(いや)しいと漢字をあてがわれた事を想像すると、何か言い難い思いを感じるのは私だけでしょうか。
 また、魏志倭人伝の邪馬台国という日本の古代国家の名称については、江戸時代に魏志倭人伝を最初に読み解いた新井白石や本居宣長といった人物が、「邪馬臺(または壹)国」を「ヤマタイコク」と読んでしまった事に原因があるようです。偏旁冠脚の脚「至(到)・豆」で想像できるように「臺・壹」は中国語で「トゥ」と読むのが正しいと考えます。即ち、新井白石が「ヤマトゥの国(大和国、倭国)」と読んでいてくれたら、未だに畿内説や九州説に二分されハッキリしていない邪馬台国の所在の解明はもっと進んでいたのではないかと思うのです。
 この様な面白い歴史の話、沢山有ります。機会があったら、また書きたいと思います。
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