「遙かな鉄道の旅」
HOME  │  プライバシーポリシー  │  お問い合わせフォーム  │  組合加盟お申込フォーム

 今回のコラム寄稿者は、TNKHRSさんです。
 2年後に迫った2020東京オリンピックの話題が日ごと盛り上がりをみせる昨今だが、昭和35年に開幕した最初の東京オリンピックはまだ幼い頃でオリンピックの記憶はほとんどないのが正直なところだ。ただ、同じ頃開業した日本初の高速鉄道である東海道新幹線の記憶はしっかりと残っている。そこはやはり男の子、車や鉄道が好きなのだろう。中学の修学旅行の際、東京→新横浜で乗車した新幹線の思い出は今なお鮮明に覚えている。わずか20分足らずの区間だが速度が速い割りに揺れも少なく、キューンと耳奥に響く様は異次元の乗り物に乗った気分だった。
 先日、興味はあっても実際には一人ではなかなか行きにくいので孫を連れてさいたま市にある鉄道博物館に行ってみた。(笑) 自分が知らない時代の御料車(天皇陛下や皇族専用車)や蒸気機関車をはじめ、今では懐かしい寝台列車やオレンジ色の特急電車、愛嬌ある顔の0系から最新の新幹線車両、そして実物とはまた違った魅力の大規模ジオラマ等々、見るに飽きない博物館である。鉄道といえば、最新の日本の高速鉄道網は、安全神話や正確な時間で世界でもトップクラスの高い水準と言われており、大きな魅力でもある。しかしより速く、より正確なだけが魅力とは言えないものがある。この広い世界の中には、日本にはないさまざまな魅力溢れる鉄道がたくさんある。
 中国、青蔵鉄道。中国の奥地、チベット自治区を走る総延長2000kmにわたる高原鉄道で、世界最高地点の駅タングラ駅は標高が5,068mもある。ダライ・ラマで有名な世界遺産ポタラ宮殿がある古都ラサが終着駅となる。世界の屋根とも言える広大な山々を望みながら走る青蔵鉄道の旅はどんなだろうか・・・。
 オーストラリア、インディアンパシフィック鉄道。オーストラリア大陸を東西に横断し太平洋岸シドニーからインド洋岸パースまでの総延長4,300kmの大陸横断鉄道である。この路線は、途中広大な砂漠・平原地帯を走っているが、鉄道で世界一長い直線距離の記録をもっている。その距離なんと478km、東京から京都の少し手前までの距離だ。日本ではなんとも想像しがたいスケールの大きさ。そんなスケールではさらに上を行く鉄道がある。
 ロシア、シベリア鉄道だ。首都モスクワから日本海沿岸ウラジオストクまでの総延長なんと9,300kmにおよぶ路線は世界最長路線で、「ロシア号」と呼ばれる列車では7日間かけての行程だ。日本で乗り換えなしでの最長路線、東京⇔博多間の1,175kmのなんと8倍の行程。日本が狭いのか、ロシアが広いのかわからなくなってくる距離感だけど、実際に乗車できなくとも想像するだけでも楽しくなってくる。自分の頭の中に世界の白地図を広げて、鉄道路線や道路を書き込み世界遺産を巡る世界一周の旅、なんとロマンに満ちた旅なんだろう。
そんな旅の一部でも実現できたらと思う。
サイト内検索
Google     WWW を検索   「BAながの」を検索 
Since2006 Copyright (C)  Beauty Shop Owners Association Nagano. All Rights Reserved.