「 車が好き♡ 」
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 今回のコラム寄稿者は、MRZMYICさんです。
このコラムを書くにあたり何を書こうか悩んでいた。しばらく手がつかないでいた時、突然そうだ、私は車が好きだからそのことを書こうと閃いた。
 今はやりのエコカーではない、便利で快適な車でもない。オートマもダメ、マニュアルであれば良い。クラッチを切り、ギヤを入れて重いハンドルを回す、そういう事をする車が好きなのである。好きだから苦痛ではない、そういう思いをしながら運転することが楽しいのである。 と、こうして書き始めたらどんどん出てくる。

 最初の車デビューは親父の軽トラであった。
高卒後、東京でペーパードライバーが長かったから便利で気楽に乗れて良かったと思う。帰郷後、店を始めてブロック会があったある日、会が終わり家まで送ってと頼まれていいですよと軽トラ見せたらその先生、開口一番にあなた美容師ならもっといい車に乗りなさいよ。ち
 あー、美容師って車もカッコいいのに乗らなければいけないのかと思い、その時、勝手にいい車をカッコイイ車と勘違いしてしまった。
 その勘違いからしばらくして、初めて車を買うことになる。
いい車だけれど不便で普段乗れないような、カッコイイ車を選んでしまった。
英国のMG-Bという真っ赤なオープンカーである。その当時でこの車は確か37歳であった、友人に勧められ、後のことも考えずにほとんど一目ぼれとノリで買ってしまった。
 この車の特徴は、車高が低くて地面を這っている感じで目線がとにかく低い、一応、スポーツカーだからスピード感が楽しめた。古い車だから本当はスピードなんて出てやしない、でも峠のドライブは楽しかった。
 もう一つの特徴は、幌をすれば雨がにじんでくる、バッテリーは上がるしガソリンは有鉛で添加剤を入れる、他に人が乗れるのは助手席だけ。渋滞にはまれば汗がダラダラで首にタオル、そして顔はホコリだらけで髪は風でバサバサ、おまけにカーステも無い、そして、たまにエンジンが止まる、慌てて降りて車を一人で押していた。車はカッコイイが乗るには大変だった、信じられないだろうけれどそれが普通だった。しかし、今ではほとんどない三角窓を全開にして思い切り走ると、いい風が体に当たって先ほどのことなどすべて帳消しにしてしまう。

まだマツダユーノスが出る前だからとにかく目立った。目立つので近所では乗らないし
エンジン止まったところを見られたくないから早朝か夜に乗っていた。
この車で一番遠いところへ行ったのは伊豆の石廊崎まで行って無事に帰ってきたこと。
いい思い出である。あとで車屋に結構無茶するねと言われたことも思い出した、だって、途中でエンジン止まる車だから書いていて思い出し笑いしてしまう、楽しかった。

 その後、生活に合わせながらもクセのある車を何台か乗った、ほとんど外車ばかりだったので日本車と比べ壊れることは当然と車屋に教育されてしまっている自分がいた。
いい車ばかりだったが、だんだんマニュアルからオートマへ。
理由は奥さんからマニュアルを拒否されたから、下手でもあったからあきらめた。
オープンカーから30年、今は通勤が無い。だからほとんど車は必要ない、たまにしか乗らないから。でも必要になるときもある、なんでもよかったが軽自動車はイヤだった。
自分の用事でたまに運転するなら左ハンドルのマニュアルが良いと駄々をこねた。結局、他人から見ればボロ車にしかみえない古い車を選んだ。スピードは出ないが今は5人乗せられる、少し進歩した?誰も乗せてとは言わないが!
もう、屋根なし車は乗らない、でも風切り音と隙間風は入る、エンジンの音もうるさい
おまけにガソリン臭い、だが、まだ一度も止まらないんだ、今度の車は。
暑い時は窓を開け、寒い時は厚着してひざ掛けを使い、すべて我慢することを楽しんでいる。そしてギヤチェンジも楽しんでいる、もう最高である。
 一昨年まで屋根にキャリアを付けてボードを積んでは茨城の海まで一般道で行っていた。
交通量の少ない夜の涼しい時間にひたすら走って、着いたら遊んで、次の日の朝までには帰ってきていた。帰りは高速を使ったがなかなかハードなことをしていたと思う。
この冬、この車用にスタッドレスを用意した。冬場は塩カルで錆びるという理由で乗らなかったが支部長になってから乗ることも多くなりそうなので購入した。
おかげでスキーを積んでゲレンデへ行けた。どうせ海へ行けば潮風だらけで同じだから。

 今回、書いては直してとしているうちに色々なことを思い出せた、本当に不思議なものだと改めて感じている。完全に忘れていたことばかりが、つい昨日の事のように頭に次々と蘇ってきた。当時のいろんな感触が五感で味わえた気分だ、しばらくこの懐かしい余韻をたのしもうと思う。押入れの奥から当時の写真を何とか見つけた、もっとどこかにあるだろうが私の頭の中は満杯になっている。

今年はせめて県外までドライブに行きたい。エンジンの音を聞きながら三角窓を開けてのんびりと、体がなまらないうちに遠出したいと思っている。
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