「次亜塩素酸水!」
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 今回のコラム寄稿者は、TRSMMSOさんです。
 中国武漢で発生したとされる新型コロナウイルス感染症、我々美容従事者は日ごろ美容室内で消毒に努めているとは言え、お客様と接触する時間が長いことから更なる対策が求められる。
 そこで私の店で長年実施している次亜塩素酸水について書きたいと思います。そもそも次亜塩素酸水に関心を持ったのは県組合で斡旋したジア・〇〇ッ〇ュという商品にある。
 この斡旋は今から7年位に前になると思うが、当時新型インフルエンザの発生もあり、次亜塩素酸ナトリウムと酸性溶液を混ぜて次亜塩素酸水を作り超音波加湿器で使うという商品を購入してインフルエンザ予防に使った。
 この頃から自作次亜塩素酸水作りの研究に嵌った。希塩酸で挑戦したが、酸性度が低すぎて安心して使える次亜塩素酸水にはならなかった。その頃に炭酸水中和で作る次亜塩素酸水を知った。次亜塩素酸は私たちの体内でも生成されている。
 今回の新型コロナウイルス感染症の発生に伴い、炭酸水中和で作る次亜塩素酸水作りの情報はネット上に溢れている。しかしながら、作り方に問題がある映像が流れていたり、塩水を電気分解して次亜塩素酸水が作れると謳った次亜塩素酸ナトリウム生成器、そのハンディスプレータイプが売られていたり、粉末を水に溶くと次亜塩素酸水になるというものが売られていたり多くの疑問を感じ、人体に安心な次亜塩素酸水作りを文章にしたいと思う。

ピューラックス次亜塩素酸ナトリウム6%(食品添加物)と炭酸水で作る次亜塩素酸水
●炭酸中和無しは、単なる次亜塩素酸ナトリウム水溶液です。手指の消毒や空間除菌には使えません。必ず炭酸中和を行います!
◎作成する次亜塩素酸水濃度は200ppm。標準濃度とします。※高濃度のものは減衰が早く長期間同じ濃度を維持できない!
使用方法: ①器具等消毒用200ppm ②手指消毒100~200ppm ③空間除菌は営業時間外がお勧め4倍に希釈し50ppm
200ppm
次亜塩素酸水
20リットルの
作成方法:
①作成容器は紫外線防止を目的に色付き(緑色)軽油用20リットルポリタンク。給水用・吸気用コック2個用意。
②ピューラックス次亜塩素酸ナトリウムを67ml(正確には66.67ml)を測り入れる。
③20リットル作成容器に半分以上の水を入れる。 ※攪拌を目的に水圧は強めで行う
④炭酸水1000ml入れ中和する。(67ml×15倍~18倍=炭酸水1000ml~1200ml)
⑤20リットルになるまで水を加える。以上で次亜塩素酸水が完成。有ればPh試験液・試験紙・試験器等で確認する。
空間除菌: 店舗面積に見合う噴霧量の確保 例:10坪店舗の次亜塩素酸水消費量=1日10時間4リッター程度の噴霧を考える!
※注意事項: 作成した次亜塩素酸水は全て自己責任にてご利用ください。この表並びに方法論を利用しての一切の事故については本レポート作成者が責任を負うものではありません。この資料はむやみに公開しないで下さい。作成法を理解できない人の利用による事故の防止と炭酸水など原材料への影響を避けるためです。また、塩素ガス発生の危険があるため次亜塩素酸ナトリウム原液に直接炭酸水を混ぜないこと。なお、容量(ml)で無く。重量(g)で作成した場合は、水と次亜塩素酸ナトリウム原液との比重差が約1対1.1程度あるため作成された次亜塩素酸水の濃度は10%程度薄くなります。

≪中和炭酸水添加量について≫ 次亜塩素酸ナトリウム6%使用量の14~18倍の炭酸水を加え次亜塩素酸水化するが、入れすぎても炭酸が逃げるので問題はない。※次亜塩素酸ナトリウム6%の炭酸中和理論値は12倍で中和できるとされていますが、安心のため炭酸水添加量は15倍としています。
◆使用方法の実際 標準の200ppmの次亜塩素酸水をスプレーボトルに入れ吹き付け、ドアノブから、ありとあらゆる場所の消毒と拭き掃除に使います。手指消毒には200ppmでもよいが倍に薄めても十分である。また、タオルの臭い除去、衣服の臭い除去を目的に200ml程度を洗濯機に入れたり、使用済みマスクには基本的には使い捨てが良いと思いますが裏表にまんべんなく吹きかけ、マスク再生に使えます。
◆空間噴霧の実際 作成の実際に書いた通り、空間除菌には標準の200ppm次亜塩素酸水を4倍(50ppm)以下に薄めて使います。私は営業時間中に空間噴霧を実施した方が良いと考えていますが、営業中空間噴霧をしたくない場合は、営業が終わった後、夜間に噴霧することをお勧めします。翌朝、安心できる状態でお客様をお迎えすることができます。
◆作成に必要な器具等 ①0.1gまで測れるデジタル重量計。または、小型メスシリンダーまたは注射器状目盛りの付いたシリンジ ②ウォータージャグなどの容器 ③リトマス試験紙 私はロール状の試験紙を使っています。ロール状の試験紙は材料商で取り扱っている場合があります。デジタルpHメーターは管理が難しくて最近は使っていません。
◇紙面の都合上、私の話は終わりにしますが、この次亜塩素酸水の作成方法をお客様に教えるのではなくお店で作りおき、空き容器にいれてお客様に差し上げるなど、コミュニケーションツールとして活用していただきたいと思います。
 なお、業者が機械で作る次亜塩素酸水は下記の通り!
1.強酸性次亜塩素酸水 0.2%以下塩化ナトリウム水溶液を、電解槽(二槽又は三槽)で電気分解し、陽極側から生成する。
2.弱酸性次亜塩素酸水 0.2%以下塩化ナトリウム水溶液を、電解槽(二槽または三槽)で電気分解し、陽極側から生成する。または陽極側から得られる水溶液に陰極側から得られる水溶液を加えて生成する。
3.微酸性次亜塩素酸水 塩酸水溶液又は塩酸に塩化ナトリウムを加えた水溶液を、隔膜がない電解槽(一槽)で電気分解して生成する。
4.微酸性次亜塩素酸水その2 次亜塩素酸ナトリウム水溶液に塩酸を加え中和して次亜塩素酸水を生成する。
 上記の1と2については、酸度か高く空間除菌には不向きで食品材料の消毒に使われていて、空間除菌に使用するには、3と4の何れかになる。
 今回、私がこの炭酸中和微酸性次亜塩素酸水は4に該当し、誰でも安全に作れる素人には最善の次亜塩素酸水作成方法ということができるが、あくまでも個人の責任で利用していただくことになる。

  また、私にはこの研究に協力してくれるいい仲間がいます。そして、これに関するその他の各種情報を数多く持っています。知ったら終わりでなく、組合員が更に研究を深めて仲間として知識を共有できるようになることを期待しています。
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