「夏の風物詩」
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 今回のコラム寄稿者は、KIDSIJさんです。
 「オイヤー!ソイヤー!オイサー!」と大声を出し一晩、神輿を担ぎ町を練り歩き、その後は声がダミ声になってつぶれてしまいます。そしてお楽しみの慰労会で盛り上がりアメ横商店街のバナナのたたき売りおじさんの真似などしてお酒を酌み交わしたのが去年までの平和な祇園祭でした。   
例年なら7月第3週に執り行われる「信州上田祇園祭」。今年は東京オリンピックがある為、第1週に前倒し予定されていましたが、現状ではとても祇園祭実行には至れませんでした。20代半ばから毎年携わっていて、当たり前のように今年も新田樽神輿を楽しみにしていましたが中止の報
告。神輿を担ぐのはやはり密ですね・・・残念な事ですが今年はあきらめるしかありません。
祇園祭はお神輿を担ぐだけではなく、6日間かけての神輿作りからはじまります。制作に係わるのは地元自治会の六日会と青年会の会員約100名です。会員メンバーには多種多様な職人がいて、建設屋さんに用意して貰った単管パイプで足場をくみ作業場も自分たちで作ります。樽神輿に装飾する杉の葉は会員の和尚さんのお寺から分けてもらい、その杉の葉を刈る庭職人もいます。8日間通して無事に祇園祭が送れる様に神事を六日会と新田青年会全員で執り行うのです。神輿制作にかかわる人材、材料等は地元の会員ですべて賄えるのが新田樽神輿の凄いとこだと改めて思いました。約100人が取り付ける担ぎ棒に4段の御神酒樽を固定して、樽を取り巻く約80個の弓張提灯、一番上の樽に金色の鳳凰が輝く。
仕上がった新田樽神輿いよいよ信州上田祇園祭当日。担ぎ手、取巻き含めて総勢200人の新田樽神輿!いざ出陣。約36自治会、100基の神輿が参加して宮神輿、樽神輿、山車が中心街スクランブル交差点を目指して担ぎ練り歩きます。途中、御神酒を寄付して頂いたお店には、店先で神輿を天高く持ち上げ放し「ワッショイ!ワッショイ!ワッショイ!」と商売繁盛を願う。御神酒を寄付して頂いたお店は2日間で約50軒、紅白のリヤカーには積みきれない山ほどの日本酒やビール類。
信州上田祇園祭最高の見せ場は中央スクランブル交差点です。観客が一番多く熱気ムンムンの交差点内へ神輿1基ごとに入場する。約3分間と決められて最高潮の盛り上がりの中を練り歩き~神輿の回転~樽神輿を持ち上げて手放し、担ぎ手と取り巻きの「オイヤー」と声の掛合いで締め、その後、帰路も練り歩いて行き自治会館にて慰労会。
翌日は神輿制作作業場の解体をしてから地元自治会管内を練り歩き、地元の大星神社でお祓いをして頂き自治会館へ戻り慰労会。今年はコロナの為、夏祭りの全てがなくなりました。
いつもならば神輿の準備をしている頃、楽しかった思い出が甦ります。こうして毎年、当たり前だと思っていた事が当たり前ではなく、とても有難いことだったと、こういう世の中になって気づかされます。早くコロナが終息し、来年の祇園祭が例年通りに開催出来る事を願います。
   
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